なぜ労働組合が生まれたのでしょうか? | 福太郎ユニオン

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なぜ労働組合が生まれたのでしょうか?

福太郎ユニオンという労働組合がありますが、では何故労働組合は誕生したのでしょうか?労働組合は、賃金労働者が自分たちのために自主的につくり活動する団体です。賃金労働者とは、工場や事務所、お店に就職した給料(賃金)を得て生活している人たち(労働者)のことです。


賃金労働者とは、工場や事務所、お店に就職した給料(賃金)を得て生活している人たち(労働者)のことです。民主主義社会の日本では、たとえ労働組合がなくても「労働者と経営者は対等である」(労働基準法第2条)とされています。確かに経営者(使用者)は「生産設備や資金」を出し、労働者は「労働力」を提供し、それを合わせてはじめて経営ができるのですから、その意味から考えると明らかに「労使は対等」です。


しかし、実際の力関係は「巨大な経営組織を持っている企業」の前で、「働かなければ暮らせない一人の労働者」の力は微々たるもので、とても対等にはなり得ません。この「対等ではない力関係」によって賃金をはじめ労働条件や待遇が決められ、私たちの生活が左右されるとするなら、決して安心して働けないでしょう。


会社や社会からみても、一人だけ孤立した労働者の意見や要求はきわめて弱いものです。
そこで、どうすれ労働者が経営者と対等にそして公正に労働力の売買ができるでしょうか?
それは、労働者の団結しかありません。つまり一人一人が経営者と売買契約するのではなく、団体で契約する。あまりにも値切られるならみんなで一緒に売らないことにする…そこに気がついた時、労働組合は誕生したのです。


労働組合として団体行動になると、会社はこれを決して無視して経営はできなくなるでしょう。更には、何万、何十万の労働者の声と行動にふくれ上がり、国民の共感を得ることがで きれば社会も注目し、政治をも動かすことになるのです。

細くて弱い一本の糸が何十本とまとまり、より合わさって丈夫なロープになるように、働く者は一人では弱いけれど団結し手を取り合って強力になることが出来ます。